今週のじぃご飯♪

今週のじぃご飯♪

ない渋谷が来


気の合った仲間数人だけの、小さな送別会だった。
同期の署長も参加する大掛かりな飲み会を計画して柏傲灣示範單位いたが、堅苦しいのは嫌だと断られ結局、数人だけで居酒屋に繰り出した。


「あれ?やっぱり刑事さんだ。」


声を掛けられた渋谷の方が驚いた。
琉生がバイトする居酒屋に、知らずにた格好だった。


「え~!?渋さん。宗旨替え?ショック~。」
「ばか野郎。そんなんじゃねぇよ。ほら、例の俺が追っていた……」


自殺として片付いたライターの事件の関係者だと小さな声で教えた。
琉生にも同じように、仕事仲間でね、と目くばせする。


「その節は色々、お世話になりました。」
「いや。こちらこそ、用もないのに度々お邪魔して、すみません。」
「退職のお祝いなんです。」
「そうですか。ゆっくり楽しんでくださいね。じゃ……」


琉生が去ると同時に、その場に居た柏傲灣呎價渋谷の仲間は話を聞きたがった。


「綺麗な坊やだなぁ。あの子が、渋さんの言ってた引っかかるって奴ですか?」
「まあ、な。自宅の近くに、絵を描く場所を借りていたんだが、持家だし家は広いしその必要性が無い気がしてなぁ。だが、どこをつついても何も出てこなかったんだ。家族はなさぬ仲の弟を……さっきの坊やなんだが、ずいぶん大事にしているようなんだ。」
「まあ。甘やかしたいような可愛い子ではありますね。学生でしょ?」
「ああ。美大に入ったばかりらしい。優秀で高校の時から大きな賞を獲っていて、将来有望という事だ。」
「だったら、普通に考えてアトリエ位持たせてやりたいと思いますよ。僕も油絵かじったことありますけど、カンバスを立てる場所が要りますからね。」
「らしいな。」
「で、調べた結果はシロだったんでしょう?」
「まぁな。アリバイもきっちりある。この店でバイト中だったんだよ。せめて害者の検死を監察医がやっていたら、何か出たかもしれんだが所轄の警察官が見たんでどうしようもない。事件は幕引きだ。」
「写真は?検死なら写真があるでしょう?」
「形ばかりのものが数枚あったが、どうしようも柏傲灣ない。まあ、俺の最後の事件だから、そんなもんだろ。良い幕引きだよ。」


ビールが行きわたって、一先ず乾杯をした。
渋谷はほっと息を吐く。


これでもう家に帰れない日々が続く生活も、終わりだ。
再就職は考えず、しばらくは妻とゆっくりとしよう。
渋谷は、久しぶりにうまい酒を飲んだ。
引退した渋谷には、もう何の権限もない。酩酊するほど酒を飲むのも久しぶりだった。


「刑事さん。」


仲間と別れ、帰ろうとした時、青い影が追って来た。街燈の下で、やっと琉生だと気づく。


「あの……これ。店の売り物なので、余り上等なものではないんですけど、退職されるって聞いたので、ぼくからお祝いです。本当にささやかですけど。」
「え?これはまた……。」