今週のじぃご飯♪

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見たまんまのオッサン


思春期の遠い瑪姬美容 暗瘡記憶となるが、友人宅の応接間にベートーヴェンの”デスマスク”が飾られていた。白い石膏に浮かび上がったその顔は、まさしく音楽の教科書に出てくる気難しそうなあの表情だった。友人は、それに関心を向けられることを避けようとしているようにも見えた。「オヤジのものだから」近づくことさえも制するような視線を感じ、遠くから眺めただけだったが、デスマスクの頬のところに、かすかなヒビがあるのを見つけた。おそらく、少年時代に彼がつけた傷なのだろう。そこに、この家で起きたであろう一つの物語を見た思いだった。


人の顔には年輪が彫り込まれたように、シワの作り一つ、表情の一つ一つにその人の人生が織り込まれたようなところがある。ベートーヴェンは56歳でその生涯を終えた。初老にさしかかったときの表情で、さすがにデスマスクから見えるものは、気難しい面だけが強調されているようにも見えた。ベートーヴェンは興が乗ると冗談も飛ばし、快活な一面を見せることもあったという。ただ、彼の伝記などによると、かなりの乱暴者で、女性にはさすがに手を挙げることはしなかったが、ひどく辛らつな言葉でののしるように言ったという。また、自身の師匠に当たるハイドンには「私は確かにあなたの門下生だったが、教えられたことは何もない」と言ってのける、傲岸なところもあったとされる。


彼が作曲した交響曲第3番は一般的瑪姬美容 暗瘡に『英雄』と呼ばれている。この原題は『ある偉大なる人の思い出に捧ぐ(composta per festeggiareil sovvenire d'un grand'uomo)』と書かれている。もちろんナポレオンに対して作曲したもので、ベートーヴェンは彼に魅かれる思いがあったのは、たしかなようだ。この二人は、ほぼ同年の生まれ。近くで、いつも見ている馬鹿な人間より、音に聴く同年代の英雄に魅かれるのは無理からぬことだろう。この交響曲、遂にはナポレオンに聴かせることなく終わったようだ。
ベートーヴェンは、最後は肝硬変で死去したとある。ちょっと酒乱の兆候もあったとか、粋がって見せているところなど、いかにも人間臭いところがある。探れば、もっと人間的な味を見出すことが出来るだろう。晩年には聾者となったが、そのあたりのことを寺山修司が表現して瑪姬美容 暗瘡いた。


「盲目には、彼らだけが見る夢があるように、聾者には聾者だけしか聴けない音楽があることはすばらしい」